状況を知る
雨が降りそうです。暑い上にジメジメ、湿度は最高潮に達し、身体はベタベタです。蒸れております。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。身体はベタベタでしょうか。
雨などの状況も考慮しないと、予期せぬ状況に対応できません。雨だけで、状況的に何が考えられるでしょうか?
有視界状況の悪化、傘を差して手が塞がる、路面は滑る、土はドロドロでぬかるむ、身体はヌルヌルと滑る…など、生起する状況はたくさんあります。
無理な状況では、やらないのが一番いいです。不利になる場合もあります。靴が滑ると最悪です。
環境あっての社会だし、相手がいてのコミュニケーションです。自分の都合のいいように世の中できておりません。
大昔の道場剣術は、使えない使えないと揶揄されていたそうですから、道場内に豆を敷き詰め、悪条件でも刀が振れるように練習していた、という風な話もあります。
が、私が思うに、外に豆がばらまかれるような状況はありません。
だったら最初から外でやりゃいい話だと思いましたが…。まぁそれは置いといて。
悪条件だと、やはり転んだりして倒れたりするかもしれません。寝転んだりする事はありません。そんな技は存在しません。何千年も前から伝えられていて、寝技のようなものがないんですから、必要ないという事でしょう。
あるとこはあるのかもしれませんが、転ぶと死にます。すぐ立つようになんとかしないといけません。寝技に持ち込む、なんて事いってますが、寝技がそう簡単に決まるでしょうか?
そうだとしても、寝技が対応できる範囲は?
一人です。そもそも寝てるから立ち回れません。
敵は何も一人じゃありません。多人数だって考えられます。
回転するとか、目を配るとか、肩で見るとか、首を回すとか…そうゆう事が大事になります。
情報収集をずっと行いますし、常にサーチしています。あそこは大丈夫、あそこは危険だ、出口はどこで、これは何か投げても使えそうだな…とか、武術として重要だと思います。生き残る事を考えれば、セキュリティをとったり、使えそうなものは活用する、これはめんどくさいですが、でも重要です。
弱者だからこその視点でもあります。強者は必要ありません。
知識や知恵です。
道具を使うとか、情報収集ができて、対応できるからこそ人間の強みです。
筋肉のデカさや、ものを持ち上げられるとか、パンチが強いとか、身体がデカイとか、イケメンとか…そんなものは、関係ありません。
それらを、ないものと化す事が武術です。
…イケメンにだけはなかなか勝てませんが、人間顔じゃないです。話が出来るかできないかです。そこです。そこなのです。顔じゃない。絶対。
と、いうわけでこの辺で。
梅雨時期、足元と、汗かき、薄毛の方はお気をつけ下さい。
xinyi.kokoro.omoi@gmail.com