武術同好会in千葉同好会のブログ

中国武術である戴氏心意拳を練習してます。同好会と冠するに、目的は今は人集めです。師は愛媛にいます。連絡先はxinyi.kokoro.omoi@gmail.comです。

雑談 その2

武術などが、何故世界の警察や、軍隊などで使われていないか?


時間がかかるからです。非常に長い時間をかける必要があるのです。

力を抜いて力を出すという武術における永遠のテーマは、なかなかに難しいのです。こんなにシンプルなのにもかかわらず。


しかしながら、完成されることはないといえます。完成とはすなわち、終わりです。

終わりなき探求という感じでしょうか。師の師は、80を超えていましたが、まだまだ気づく事があった、と言っていたそうです。

自己完結して、これでいいや、となると成長限界です。それ以上はありません。


ちょっと脱線しましたが、では何故武術ではなく、武道である空手や、柔道、剣道などが軍隊や警察などで採用されているのでしょうか?


要は使いやすいのを、訓練しやすいように編集されてるからです。

また、号令で突いたり、蹴ったり、振ったりするのは、大量の兵士を統率、統制して訓練しやすいからです。

1、2、3…という風に、号令がかけやすく、満遍なく練度を向上する事が可能です。

しかも、シンプルな技なので、覚えやすく、使いやすいというところに旨みが存在しています。


武術は大量の人間を統制するような、訓練機能はあまりないように思えます。

各々で、気づきを得る、というところが大事になるので、練度管理などは難しいし、そもそも管理しようともしてません。

師に見てもらって、いいか悪いか、ぐらいのものです。褒めもしないし、悪いとも言いません。その人の身体の中の事なんて、他人だから知るわけありません。


訓練機能を持った武道だと、これとこれとこれ、という風に、管理しやすいように等級などが設定されているため、わかりやすいし、一律訓練する事ができます。


シンプルな武道も、もとを正せば武術に帰結しますが、それをやると多くの人を育てられないから、こうゆう形態をとっているようです。


投げは投げ、突き蹴り、竹刀を振る又は突く、など、わかりやすいとは思いませんか?

非常にシンプルなくせに、それを突き詰めると奥深く、すぐ出る技、という風に、訓練されるのです。

訓練とは、反射的に動けるまでやります。繰り返しやることにミソがあり、複雑な動きではこの目的を成せません。

呼吸や、協調、理論などもあまり深く考える必要もないので、便利です。


しかし、実戦として使えるかどうかは知りませんし、わかりません。

武道は武道として捉えられているなら、その先はわかりません。

訓練としての効能があるだけで、実戦では役に立たないかもしれません。


酔っ払いに絡まれた、酔っ払いが構えて、縦拳で突いてきた

なんて事考えられますでしょうか?

恐らく大方は掴んでくると思います。特に胸ぐらは掴みやすい。

その時に、ばっ!と何かしら出るなら素晴らしいと思います。もがいたり、困って止まるなら、使えないという結果です。


結果論的ではありますが、結局は使えるか使えないかです。テロと同じです。


何十年、何百年は行き過ぎだと思いますが、これだけやってきたから、俺は強い、あの人は最強だ、なんて事はなんの確証にもなりません。

年数やってるから=強い、は実は全く関係ないものと思われます。多少はできるが、知ってる知識がちょっと多い、くらいなものとなると思います。

それだけやっても、ナイフ片手に持った相手に対し『仕掛けてください』と言って、何も出来ないなら、それが結果です。

年数などは関係ありません。歳も、高学歴だろうが、バカだろうがアホだろうが、何にも関係ない。

シンプルな世界です。現実です。理想だけでは生きていけません。


あと当会では縦社会的な先輩後輩の関係はありません。そもそも同好会です。

私が師に教わっているところでも、そのような事は一切ありません。

というか、縦社会的な関係がめんどくさいというのもありますが…。


『何年もいるから、俺はお前より上だ』


愛すべきクソ野郎という感じで、全く論理的ではありませんし、だから何だ、という結果で終わりそうです。


何年もいたから、何かわからない事があったら聞いてくれ。んじゃ!


くらいに言える方が、コミュニケーションもとれていいように思いますが…。

嫌われるより、好かれる方がいいと思います。


というわけで、今回はこの辺で。

xinyi.kokoro.omoi@gmail.com

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