武術同好会in千葉同好会のブログ

中国武術である戴氏心意拳を練習してます。同好会と冠するに、目的は今は人集めです。師は愛媛にいます。連絡先はxinyi.kokoro.omoi@gmail.comです。

意識

意識をする事は大事であります。武術においてもなんにおいても、意識をする事で、身体の中を集中してみたり、見る事に意識をすれば、普段見えないちょっとした痕跡なんかもわかったり、意識して歩けば危険な箇所を避けてみたり…など、見えない力のフォーカスとでもいいましょうか、重要な力といえます。

心意の場合でもやはり意識をしてやらないと、最初は身体は思ったように動いてくれません。

力を抜くのも意識して抜かないと抜けません。

簡単な動きでも、やってみると非常に難しいものです。


意識をして、身体を使ってみる事で、気づく事がたくさんあります。それをトライアンドエラーを繰り返して、使えるようにしていくわけです。


意識をして身体を動かすだけに非ず、普段でも歩き方や目のつけ方、使い方、5感も意識して使うと、そのくせもつくし、機能等も向上していきます。やり方次第ですが。

間合いも意識をするというか、気づかないと間合いなんてわかりません。わかってるようで、間合いなんてほとんどの人が分からないでしょう。


普段の練習や、普段の何気ない時間や、緊張状態にない状態での移動中、サーチなど、意識とか力を抜くというのは大事です。


が、事に臨めばそれは意識できるのかという事です。

よくありますが、毎度あげさせてもらっていますが、相手がこう来てああ来ての用法や、この状態では〇〇を意識して殴るまたは蹴る…とかあります。


そんな時間あるのでしょうか?意識が注力できるような精神的余裕はあるでしょうか?

敵は毎度言うように、都合よく間合いにきて止まりませんし、いつ触発して動くかもわかりません。常に事態は急変し変化する要素を孕んでいます。まさにライブ状況です。その推移を知る者は誰もいません。訓練ではないのです。


これは無意識で何が出るかによります。その時にバッと動けて、技がかかったのなら素晴らしい武術家です。

ごにょごにょ考えてる暇なんてないと考えられます。

状況を心で感じて、頭で判断して、腹で括って出たものが一番シンプルなものです。

時間稼ぎで話したり、うまくやり過ごすことも大事です。それは接敵する過程が存在していて始めて成立します。


事戦闘状態となると、ゆっくりなんてのは死を意味します。速くなります。が、神速とかそうゆう類のものではありませんが。


戦闘状態や状況では、心拍数が必ず上昇しますし、余計な事を考える余地もだんだんなくなってきます。手先は勝手に震えてきますし、音も聞こえなくなり、逆にその瞬間のことを忘れるようになります。

何したか分からなくなるんですね、この状態は。


昔のある剣術家も、気付けば斬り殺した死体がゴロゴロと転がっていたが、何をしたかさっぱり思い出せない、というような話もあります。


武術家などに限らず、軍人も警察なども同じです。

銃弾がゆっくり見えるとか、身に覚えがないのに、銃撃戦中に勝手にホルスターに拳銃を戻してしまった、とか。

小便やクソも漏らすとか色々まだまだありますが、とりあえず言いたいのは、悠長に緊迫状態で、意識して丹田が…とか手の位置がとか、足の開きは何度で、相手との距離は…とか意識や考えながら動くというのは非常に難しいということです。非常に邪魔です。

無意識的に動ける事が、武術の骨頂です。

それをするためには意識して練習することが大事な要素の一つであるという事を言いたいのであります。

そこまで行うには、練習もとい訓練的なトライアンドエラーの繰り返しで、向上と研究と気づきです。


この辺のことは重要ですので、語りました。


気になる方は練習を、しましょう!

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