アクション・ヒーロー
アクションものの映画や、ヒーロー戦隊もので、ずっとアクションし続けますね。カンフー映画であるとか、はたまた時代劇とか。
ずーっと追われて、闘っての繰り返しです。
見ててハラハラ…疲れないのでしょうか?
当然疲れます。連続でジャッキーの動きを同じようにやってみましょう。恐らく、昇天します
。
ヒーロー戦隊ものも、最初は律儀に名乗って、そのまま乱戦します。ザコをボコボコにして、中ボスクラスが出たらボコボコにされつつも、なんとか押し返し、倒しますが、巨大化…。マジか…なんて思っても、大丈夫!
巨大ロボで粉砕します。慈悲すらありません。悪は滅すべし!と言わんばかりの攻撃で、相手は爆発して死にます。
じゃあ、なんで最初からその必殺技を使わないのか?
使うと、視聴率が伸びないし、子ども用品の売り上げが伸びないでしょう。
だって、一瞬で終わらすと、つまらないから。
あとは、やはり弱らせてからこその必殺技です。だからこそ必殺技の価値や旨みが存在します。
アクション映画も同じです。
なかなか決着がつきません。ずっと攻防をします。
だからこそ、アクションなのです。そうでなければ、誰がそんな一瞬で終わるものを見たがるのでしょうか?アクションスターとはなんなのか?となってしまいます。
武術はその真逆をいきます。
なるべく一瞬で片をつけたいのです。その実、地味で、見た目にはわかりにくい。
派手な振る舞いはしない。喧嘩を買う、売るような事はせず、周りを見る。
ボコボコにするのではなく、それを当てるように接近し、当てて敵をなんとかするのです。
アクションのような動きは、美しく、派手で、吹っ飛ばすような迫力もありますが、周りを見ましょう。色々と巻き込んでいますし、壊れています。いい迷惑です。その後の賠償などはどうするのでしょうか。
血だらけで一人で戦います。要請をなぜしないのか。
漢なら…!というのは簡単でかっこいいですが、独りよがりの迷惑です。
映画で見る分には全然いいし、私も大好きです。
しかし、これを、現実に混同するわけにはいきません。こんなことをしていたら、命がいくつあっても足りません。逃げた方がいいです。
派手な動きは力を使いますので、疲労も激しい。
ご老体でアクションスターはれる人がいるでしょうか?ジャッキーなどは特別だとして、非常に厳しいと思います。
アスリートもそうですが、力を使うものほど故障が激しく、選手寿命は短いです。特別な人を除き、平均的に。
武術はそうではないということをご理解ください。要するに地味で、変な動きもします。
それがどうしても嫌なら、他を当たった方がいいです、絶対に。
また話は変わりますが、奇襲ではないのですが、奇襲のような要素もあります。先手必勝とかではなくて、奇襲のように、勢いと瞬間的なものが重要になります。
先手必勝は不意打ちに近い。それではそもそも武術にならない。
先の先、後の先で、先制をとるのです。
その時にゆったりゆっくりいっても、殴られます。勢いとは、速さだけではありません。
武術は遅く、そしてはやくも動きます。が、単に遅い、早いではないのです。
軍事でいう奇襲効果は、猛攻です。その刹那で、相手が反撃に移れないほど押します。全く手薄で、考えられない地形や、タイミング、陣形などで仕掛けます。一瞬で仕掛けてすぐに立ち去ります。
この、勢いが重要です。
しかし、そればっかりの掘り進むようなだけではありません。
水が急に硬い槍の如く、といったようでもあります。
表現しづらいので伝えにくいのですが、そういった見えないところも鑑みます。
五体はそれを表現できるツールです。
なんとなくのイメージを持ってください。
そして、私と一緒に練習しましょう。
xinyi.kokoro.omoi@gmail.com
お願いします。