武術同好会in千葉同好会のブログ

中国武術である戴氏心意拳を練習してます。同好会と冠するに、目的は今は人集めです。師は愛媛にいます。連絡先はxinyi.kokoro.omoi@gmail.comです。

アクション・ヒーロー

アクションものの映画や、ヒーロー戦隊もので、ずっとアクションし続けますね。カンフー映画であるとか、はたまた時代劇とか。

ずーっと追われて、闘っての繰り返しです。

見ててハラハラ…疲れないのでしょうか?

当然疲れます。連続でジャッキーの動きを同じようにやってみましょう。恐らく、昇天します

ヒーロー戦隊ものも、最初は律儀に名乗って、そのまま乱戦します。ザコをボコボコにして、中ボスクラスが出たらボコボコにされつつも、なんとか押し返し、倒しますが、巨大化…。マジか…なんて思っても、大丈夫!

巨大ロボで粉砕します。慈悲すらありません。悪は滅すべし!と言わんばかりの攻撃で、相手は爆発して死にます。


じゃあ、なんで最初からその必殺技を使わないのか?


使うと、視聴率が伸びないし、子ども用品の売り上げが伸びないでしょう。

だって、一瞬で終わらすと、つまらないから。


あとは、やはり弱らせてからこその必殺技です。だからこそ必殺技の価値や旨みが存在します。


アクション映画も同じです。

なかなか決着がつきません。ずっと攻防をします。

だからこそ、アクションなのです。そうでなければ、誰がそんな一瞬で終わるものを見たがるのでしょうか?アクションスターとはなんなのか?となってしまいます。


武術はその真逆をいきます。

なるべく一瞬で片をつけたいのです。その実、地味で、見た目にはわかりにくい。

派手な振る舞いはしない。喧嘩を買う、売るような事はせず、周りを見る。

ボコボコにするのではなく、それを当てるように接近し、当てて敵をなんとかするのです。


アクションのような動きは、美しく、派手で、吹っ飛ばすような迫力もありますが、周りを見ましょう。色々と巻き込んでいますし、壊れています。いい迷惑です。その後の賠償などはどうするのでしょうか。

血だらけで一人で戦います。要請をなぜしないのか。

漢なら…!というのは簡単でかっこいいですが、独りよがりの迷惑です。

映画で見る分には全然いいし、私も大好きです。

しかし、これを、現実に混同するわけにはいきません。こんなことをしていたら、命がいくつあっても足りません。逃げた方がいいです。


派手な動きは力を使いますので、疲労も激しい。

ご老体でアクションスターはれる人がいるでしょうか?ジャッキーなどは特別だとして、非常に厳しいと思います。

アスリートもそうですが、力を使うものほど故障が激しく、選手寿命は短いです。特別な人を除き、平均的に。


武術はそうではないということをご理解ください。要するに地味で、変な動きもします。

それがどうしても嫌なら、他を当たった方がいいです、絶対に。


また話は変わりますが、奇襲ではないのですが、奇襲のような要素もあります。先手必勝とかではなくて、奇襲のように、勢いと瞬間的なものが重要になります。

先手必勝は不意打ちに近い。それではそもそも武術にならない。

先の先、後の先で、先制をとるのです。

その時にゆったりゆっくりいっても、殴られます。勢いとは、速さだけではありません。


武術は遅く、そしてはやくも動きます。が、単に遅い、早いではないのです。


軍事でいう奇襲効果は、猛攻です。その刹那で、相手が反撃に移れないほど押します。全く手薄で、考えられない地形や、タイミング、陣形などで仕掛けます。一瞬で仕掛けてすぐに立ち去ります。

この、勢いが重要です。

しかし、そればっかりの掘り進むようなだけではありません。

水が急に硬い槍の如く、といったようでもあります。


表現しづらいので伝えにくいのですが、そういった見えないところも鑑みます。

五体はそれを表現できるツールです。


なんとなくのイメージを持ってください。

そして、私と一緒に練習しましょう。


xinyi.kokoro.omoi@gmail.com

お願いします。

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